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6月10日は「時の記念日」です。
福山市では時計職人が手作りのからくり時計を完成させました
福山市山手町で時計店を経営している佐藤昌三さんは毎年時に記念日に合わせて仕掛けやデザインに工夫を凝らせたからくり時計を制作しています。

27作目となる今年の作品は高さ29cm幅34cmのぜんまい仕掛けの置き時計です。
この時計は15分おきにチャイムが鳴るドイツ製の置き時計を元に制作したということです。高さ12cmの象牙製の人形が左右に体を動かせながら鐘を叩く仕掛けです。

 

 

佐藤さんはカラクリの仕掛けだけではなく、ケースの枠も桑の木を削って仕上げ4ヶ月かけて時計を完成させました

「今まで27作の中ではベストワンか2かと言うことです」「出来は良いですよ」

 

広島ホームテレビ Jステーション

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今日6月10日は「時の記念日」です。
毎年この時期にオリジナル時計を作り続けている福山市の職人が今年の作品、新作を披露しました。
今年の作品はからくり時計の「ベルプレイヤー」です。
ドイツ製のぜんまい式時計に、お手製の人形を取り付けました。中国の宮廷演奏家が15分ごとにカラダを揺らしながら鐘を叩きます

「人間の癒しになる音だと思います。特に今年のチャイムの音はひじょうに音色が綺麗だと思います。聞いて安らぎを感じる音だと思うんですれどね」

作品は時計の動く仕組みを知ってもらいたいと、ガラス張りのケースに入れられ、複雑に絡み合った中のようすを見ることが出来ます

「チャイムが鳴り始めると同時に、カラクリが動いて チャイムがストップすると同時にカラクリもストップする」「この微妙な調整がひじょうに時間がかかった」

福山市で古時計の修理を手がける佐藤昌三さんはその技術を磨くため1979年からオリジナル時計造りを始めました。

「振り子を反対にした状態で動く技術にはかなり難しい部分がある」誰でも作るわけにはいかない けっこう秘密がたくさんこの機械の中にあるんです

仕事の合間を縫って毎年4〜5ヶ月かけ一つの時計を作ります。ほぼ毎年作り続けてきた時計は今回で27作目となりました。
佐藤さんは電池式ではないぜんまい式の時計にこだわっています。

「最近は電池時計が多いんですけれども」ぜんまいで動く時計とかぜんまいで動くカラクリというのが、本当に自分が好きで作っている

アイデア満載の仕掛けで正確に時を刻み続ける佐藤さんの時計。

手作り時計にかける夢は膨らみます

「自分の頭で考えて案を練って、実際作ってみる これは大きさが大きすぎたとか小さすぎたとか。」最終的にカラクリが動き始めた時の感動が大きいですね。

確かな技術が合ってからこその何ですね。毎年考えていくのホントたいへんだと思いますね